ではこの例えの人の場合なぜリスクにみえなくなるのでしょう。
それは求めているリターンがお金を増やすことではないからです。
この人の求めているリターンは1年後の旅行を今から楽しめることがリターンだと考えているのです。
したがってこの人はそのリターンに見合う大きなリスクを負ってしまっているのです。
「機会利益の損失」というリスクです。
外国為替を運用としている皆様からみればいくら1年後に米ドルで使う資金だといっても1年間為替レートの上下を無視してただ米ドルにおいておくことは資金を増やすチャンスをみすみす逃している、と思えるはずです。
むしろ今は金利が低くても日本円にしておき、今より1円でも円高になる局面を待つべきだと考えるはずです。
このように考えれば、マスメディアで取り上げられているリスクというものが、いかに普遍的な概念でのみ捉えているかはご理解いただけるはずです。
皆さんの場合はいかがでしょう。
元本の増減をリスクだと考えるなら現金でもつことが最も良い方法です。
そのかわり元本は表面上増えも減りもしない代わりに物価上昇分だけ価値が下がっていきます。
預金はどうでしょう。
金利がつくので物価上昇分については理論上カバーしています。
プラス、なにがしかの金利が付くはずです。
ではこの金利は何なのでしょう。
これは預けている金融機関に対する信用リスクなはずです。
このようにリスクとリターンは表裏一体であり、自らが許容できるリスクの範囲内で最大のリターンを享受することが最も賢い運用といえるでしょう。
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